
書籍「うつ消しごはん」の内容をまとめた記事がおかげさまで好評なようです。
しかし、前回の記事では、内容を詳しく書いたために、長い記事になってしまいました。
なので今回は、要点を簡潔にまとめてみました。
詳しい内容が知りたい方は、前回の記事をご覧になるか、本書を手にとってみてください。
本書は、うつ病や精神疾患の患者の多くが栄養不足であることに気がついた精神科医である著者が、
寛解でなく、完治、を目指して、精神疾患に有効な栄養素について書かれた本です。
内容としては「高タンパク質+鉄+低糖質食+メガビタミン療法」について書かれています。
最後の方で、双極性障害であり、当時身体が動かなかった僕が実際に試してみた感想を書いているので、気になった方はぜひご覧ください。
毎日タンパク質を体重✖️1〜2g取ろう‼︎

タンパク質は生命活動でもっとも重要な栄養素ですが、
多くの日本人は足りていないそうです。
ちなみに体重✖️1.5g程度のタンパク質量を毎日摂取できると、
薬の効きが圧倒的に良くなると著者は言っています。
(例)体重50kgならタンパク質50g〜75g・100g程度の摂取が理想。
人体の70%は水分、20%はタンパク質でできている。
人体の70%は水分、20%はタンパク質でできていると言われています。
これを知ると人体にとってタンパク質がいかに重要な栄養素であるか理解できますね。
タンパク質が原料となっている具体的なものは以下のものです。
- 筋肉
- 骨
- 血液
- 臓器
- 髪の毛、爪
- 神経伝達物質、脳内ホルモンなど
うつ病・精神疾患患者がタンパク質を積極的に摂取するメリットとは

1日に生命活動に最低限必要なタンパク質量を摂取すると上記のような部分に使われます。
では、タンパク質を体重✖️1.5〜2gと、毎日積極的に摂取できると、
うつ病やその他精神疾患患者にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
- 薬の効きが圧倒的に良くなる
- セロトニンがよく分泌し心が落ち着く
- ドーパミンがよく分泌し喜びを感じやすくなる
- ノルアドレナリンが働き、不安やストレスに強くなる
- グルタミン酸が働き、記憶力や学習機能が高まる
- 安眠できる神経物質が分泌される
- 腸が元気になり食欲が増す
- 消化酵素がよく作られ消化吸収力が高まる
- GABAが興奮を抑制
- グリシンが交感神経の活性化を抑制
- 筋肉の維持、動ける身体の維持に役立つ
このようにタンパク質を積極的に摂ると、
気持ちが穏やかに安定しポジティブになれる。
食欲が増し、安眠もできる。
処方された薬が圧倒的に効きやすくなる。
知的な機能が高まり、無理のない範囲で学習しやすくなる。
復帰やリハビリの時に必要な動ける身体の維持も可能。
うつ病をはじめ精神疾患は心の病気ですが、
医学的には脳という臓器の不調であり、脳病とも言われます。
積極的にタンパク質を摂ることで、脳神経物質の分泌、幸福ホルモンの分泌が増えるようです。
タンパク質摂取には、赤身肉や卵、どうしても足りない場合はプロテインがオススメです。
鉄分も必要量ちゃんと摂ろう‼︎

日本の女性は特に鉄分の不足からなるうつ病が多いそうです。(もちろん男性にとっても大事です)
多くのうつ病チェックシートから共通している項目を集めて独自のチェックシートを制作しました。
鉄分不足チェックシート
- 疲れやすい、倦怠感がある
- 常に眠い
- 寝起きが悪い、寝ても疲れが取れない
- やる気や集中力が出ない
- 身体が冷たい、低体温
- 顔色が悪い(顔色が悪いと言われる)
- 肩や首が凝りやすい
- 少し動くと息切れがする、動悸がする
- 爪が弱くなり、割れやすい、へこみやすい
- 氷が食べたくなる
- よく頭痛、めまいになる
- 月経前症候群が出たり、月経時の出血量が多い
詳しく知りたい場合は医師に相談してください。
血清フェリチン値という血液検査の項目で鉄不足かを判断できます。
うつ病・精神疾患患者が鉄分を摂取するメリットとポイント

チェックシートで鉄分が足りないと感じた場合は、
少し意識して鉄分を摂りましょう。
鉄分が満たされると、
- 脳機能が向上(パニックやパニック障害の緩和)
- ノルアドレナリンによるやる気、活力の向上
- セロトニンによる感情の安定化
- ドーパミンによる快楽や多幸感を得る
- 安眠できる
などの効果が期待できます。
こちらも心身の活力と脳内の幸福ホルモンの分泌に大きな効果があるようです。
ちなみに鉄分の摂取においても野菜より赤身肉(肉類)がオススメです。
野菜と比べると赤身肉は少量で多くの鉄分を補給できます。↓

ビタミンC、B群、Eをたっぷりと摂ろう‼︎ATPブーストの完成‼︎

それでは、うつ病および精神疾患完治へ向けて最後のオススメ栄養素です。
それは、ビタミンです。
ビタミンをたっぷり摂ることで、
高タンパク質+鉄+メガビタミンでATP療法
が完成します。
ATPは人間のあらゆる活動に必要不可欠で、
体を動かす、頭を使う、呼吸をする、心臓を動かす、食物を消化吸収する、
各種ホルモンの合成に必要と、ATPがないと人間は動くことができないので、
「生きるためのエネルギー通貨」と呼ばれています。
と同時に、
元気の源で爆発的なエネルギーです。
個人的にATPブーストされた状態のイメージです。↓

本当に体が動くようになるので、ぜひ試してみてください。オススメです。
うつ消しごはんの栄養療法を1年試した感想。

結論から言うと、
効果がありました。
あくまで個人的にですが、
明らかに体が動きます。
現状、やめるつもりはありませんし、それは考えられません。
もちろん精神科の先生との治療の効果もあるでしょうが、
それでもATPブーストを試してから、割と早い段階で体が動くようになりました。
症状が良くなってきたとはいえ、現在でも、
体がどうしても動かない、重い、という朝はありますが、
そのような時でも、プロテインとATPブーストサプリメントを飲み1時間くらいすると、
不思議と動くんです。笑
経験上、これは治療薬だけでは起こり得ません。
おかげで仕事ができる日が増えました。
もちろんまだ無理はできないので、休みは意図的に作っていますが。
なので、うつ病で悩んでいる方には個人的には、
絶対的にオススメします‼︎
(不安な方はまず医師に相談してください)
強いて問題点と、解決できずにいる点について挙げると、
まず、食生活を変えるということになるので、
タンパク質量の摂取など、ATPブーストに必要な栄養素を毎日満たすことはなかなか難しいです。
それから僕は双極性障害なのですが、
ATPブーストをすると、
体は元気で明らかに動けるし、やる気も満ちているのですが、
心が高揚し過ぎている感じがあり、バランスが取りにくいことがあります。
このバランスの保ち方については試行錯誤中です。
これについては、
薬が今の体調に合っていない、飲み忘れる、
許されている範囲で飲める緊急事の落ち着かせる薬を適切に使えていない。
うつ消しごはんの食事をちゃんと毎日は守れていない。
生活リズムが仕事の都合上&友人との都合上、乱れている。
喫煙者であり、カフェイン過剰摂取の傾向にある、
などいろいろな原因があると思います。
解決し次第、また記事を書きたいと思います。
なので、あくまで僕の体感ではありますが、少なくとも、
うつ病(気持ちも体も落ちている)という悩みだけがある方には、
ぜひ試してもらいたい、オススメ‼︎、という感想です。
(責任は取りかねますので、医師と相談の上、また自己責任でお願いします)
読者の皆さんが健康になり、ポジティブな人生を歩めることを願っています。
