
以前の記事で、エロティック・キャピタルが人生にもたらすアドバンテージについて書きましたが、
今回は、外見の美しさが恋愛においてどれほど有利に働くのか、について書きます。
恋愛において外見を磨くことがどの程度重要であるのか、心理学実験の結果を通して認識してみましょう。
モテるには、顔と性格どちらが重要なのか。ウォルスターの実験。

メディアでタレントに好みの異性のタイプについて聞くと、多くの場合が内面性を挙げます。
しかし、それは建前ではないか?本当に恋愛において、内面性が最重要なのか、
本当は、外見的魅力が高いことがモテる上で最も重要なのでは?
という疑問から、
心理学者のウォルスターらは、大学初年度の学生を対象に、
「出会い系」パーティーを使って、コンピューターデート実験を行いました。
この実験では、はじめに参加者の性格検査を行い、(裏では、外見的魅力を評定)
「最適なパートナーをコンピューターによって導きマッチングする」という名目で、
開催されました。
そしてマッチングされたペアは二時間半のデートをし、その後に、
「もう一度デートしたいか?」という質問をします。
結論を言うと、この実験の結果では、
性格の特性・良し悪しはモテ度とはほとんど関係がなく、
1番モテたのは、外見的魅力のある人物でした。
ウォルスターの実験結果は本当なのか?追実験の結果

恋愛においてモテるには、外見的魅力が最重要要因、という結果に、
それを信じることができない研究者たちが様々な場所で追実験を行いました。
ペンシルバニア州立大学で行われた実験では、自由に相手を変えることを許し、同様の実験を行いました。
実験結果は、
興味の一致や社会性も異性に与える魅力として高い数値を出しましたが、
やはり圧倒的に高い数値を出したのが、外見的魅力・顔の良さ、でした。
バーンらのコークデート実験でも、
態度や性格の一致が魅力を高めることが分かりましたが、
外見的魅力がそれらと同じ、またはそれ以上にモテる上では重要であるという結果になりました。
何度もデートすれば外見的魅力の影響は低下するのか〜マテスの追実験〜
心理学者マテスは、恋愛において外見的魅力の効果が大きくなる最大の原因は、
「デートの時間が短いから」と考えました。
そこで、組み合わせたカップルに40分のデートを週1回の計5回行わせ、
相手の魅力度に対する評価の変化を見る実験を行いました。
実験結果は、5回デートをしても外見的魅力のある人物はそうでない人物よりも魅力的に見える
ということでした。
結論[短期決戦の恋愛では外見的魅力が最重要で圧倒的有利]

心理学実験を見なくてもある程度認識できていたことですが、
科学的にも、モテるには、外見的魅力が高いことが最も重要、という結論が出ました。
また、外見的魅力による好印象なイメージ、ファーストインプレッションは、
長期間持続することも示されました。
では、外見的魅力が低い人に救いはないのか、ということですが、
これに関しては、必ずしもそうとは言えない、ということが言えます。
なぜならこれらの実験の多くでは、被験者が恋愛イケイケの年代である学生であること、
(年齢を重ねれば恋愛対象に外見的魅力だけでなく内面性の質を求める人が増えるでしょう)
それぞれの実験は、比較的短い時間で行われているということです。
マテスの5回のデートですら、期間は約1ヶ月半あるにせよ、デート時間は計約3時間です。
また、性格や態度の一致、社会性も魅力として高い数値を出しているという結果になったことから、
美男美女でないと、出会いの場においての短期的な勝負では絶対に勝てないというわけではありません。
しかし、ナンパやパーティーなど、その場での出会いを確実にするという意味では、
外見的魅力が高いことは大きなアドバンテージになるということは確かなようです。
このブログでは、外見的魅力やエロティック・キャピタルを高める方法についても、
書いていきますので、引き続きチェックしてください。
エロティック・キャピタルについて書いた記事です↓